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変数変換で根号退治 – 1995年東大 数学 第1問

2022 8/18
東大
2022年8月18日2023年2月27日
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別解その2 – Cauchy-Schwarz の不等式を適用する

 少々トリッキーですが、 Cauchy-Schwarz の不等式を適用するやり方も有ります。

 Cauchy-Schwarz の不等式とは、2つのベクトル \vec{a} , \vec{b} に対し、

|( \vec{a},\vec{b} ) | \leqq  \| \vec{a} \|  \| \vec{b} \|

が成り立つというものですが、これは2つのベクトルのなす角度をθ と置くとき、内積の定義より

\cos \theta = \frac{(\vec{a},\vec{b})}{ \| \vec{a} \| \| \vec{b} \|}

であることから明らかです。

 ここで、式(1)の左辺をベクトルの内積に見立てます。

\vec{a} = 
\begin{bmatrix}
\sqrt{2x} \\
\sqrt{y}
\end{bmatrix}

,
\vec{b} = 
\begin{bmatrix}
\frac{1}{\sqrt{2}} \\
1
\end{bmatrix}

と置くとき、

\begin{aligned}
( \vec{a}, \vec{b}) & = \sqrt{x} + \sqrt{y} \\
\| \vec{a} \| & = \frac{ \sqrt{6} }2  \\
 \| \vec{b} \| & = \sqrt{2x + y }
\end{aligned}

なので、 Cauchy-Schwarz の不等式より、

\sqrt{x}+ \sqrt{y}  \leqq  \frac{ \sqrt{6}}{2} \sqrt{2x +y} 

が成り立ちます。

x= \frac{1}2, y =1

のとき等号が成り立つので、式(1)の k の最小値は

\frac{ \sqrt{6}} 2

であることが示せました。

解法のポイント

発想を転換すれば、二次不等式の問題に帰着できます(Gerd AltmannによるPixabayからの画像)

 平方根の和というのは計算が面倒くさくなりがちですが、本稿で示したように、 \sqrt{x} それ自体を変数だと解釈することで、ぐっと楽になります。うまくすると二次不等式の問題に帰着できるので、似たような問題に遭遇した時には試してみてください。

 Cauchy-Schwarz はかなりトリッキーですが、これが最もスマートな解法です。本稿のように内積の定義を持ちだせば、無証明で利用することが出来ます。このアプローチも覚えておくようにしてください。

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