先ごろ、小学生のお子さんを持つ親御さんから、塾の授業についていけなくて困っていると相談を受けました。
その塾は中学受験のための有名な塾で、入るために選抜試験があるようです。お子さんは能力別の最下位クラスに所属しているのですが、授業の進め方がすさまじくて、例題を一つ説明したら、あとはテキストの類似問題を自分で履修してくださいと言う形で、どんどん単元を進めていきます。
これでは、ちょっとでも何かに躓いたら、塾の学習システムの中でのリカバリは著しく困難です。案の定そのお子さんも、比例計算のところで躓いていました。
他のレベルのクラスでどういう授業をやっているのかはわかりませんが、少なくとも最下位クラスはついてこられないやつは無慈悲に切り捨てるという、冷徹な意志が働いています。
きっと、最下位クラスは進学実績になんの貢献もしないので授業料だけ払っていてくれればOK、嫌なら辞めてもらっても入りたいという人はいくらでもいる、くらいに考えているのでしょう。
そこまで虚仮にされながら、そのお宅は塾生であることに一種のステータスを感じているようです。ブランドの持つ威力というか破壊力はこれほどまでに強力なのかと、つくづく感嘆しました。
親御さんには学業のリカバリ対策などを説明しましたが、それきり連絡はありません。呪縛が解けていればよいのですが。