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三角関数の混じった漸化式 – 2022年京大 数学 第6問

2023 6/06
京大
2023年6月6日2023年7月27日
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 2022年京大 数学 第6問 は漸化式の中に三角関数がある、なんかいやらしい問題です。問題文は以下のとおりです。

 数列 \{x_n \} , \{y_n \} を次の式

\begin{aligned}
 & x_1=0 , x_{n+1} =x_n+n+2 \cos \left (\displaystyle\frac{2 \pi x_n}{3}  \right )  &\\
 & \text{      } (n=1 , 2 , 3 , \cdots)  & \\
 &y_{3m+1}=3m , y_{3m+2}=3m+2 , y_{3m+3}=3m+4 \\
 & \text{      }(m=0 , 1 , 2 , \cdots )
\end{aligned}


により定める。
 このとき , 数列 \{x_n -y_n \} の一般項を求めよ。

 ヤバみが深い問題文です。この年の京大数学は比較的解きやすい問題が多かったので、放っても良いかなとも思います。しかし、 x_n はよく見ると整数であることが帰納的に証明できそうで、三角関数の項は2とか−1とかの高々有限個の値をとる、単なるこけ脅しの予感がします。

 全くても足も出ない、というわけでも無さそうなので、とりあえず見ていきましょう。

2022年京大 数学 第6問 の解法

{yn} の添字表現を {xn} に合わせる

  {yn} の定義は、よく見ると漸化式ではありません。既に一般項になっています。 最終的に yn を xn から引かなければならないので、{xn} に合わせて以下のように書き換えます。

y_n=  \left \{
\begin{aligned}
 &n-1 & (n \equiv 1 \mod 3) \\
 & n & (n \equiv 2 \mod 3) \\
 &n+1  &(n \equiv 0 \mod 3) \\
\end{aligned} 
\right . \cdots(1)

三角関数の値を求める

  \{ x_n \} の漸化式に現れる三角関数 \displaystyle\cos \frac{2\pi x_{n}}{3} は、 x_n を3で割った余りの値によって、以下の値を取ります。

 \cos \frac {2 \pi x_n}3=  \left \{
\begin{aligned}
 & - \frac{1}2 & (x_n \equiv 1 \mod 3) \\
 & - \frac{1}2 & (x_n \equiv 2 \mod 3) \\
 &1  &(x_n \equiv 0 \mod 3) \\
\end{aligned} 
\right . \cdots(2)

ですが、これが {yn} と同じように3の剰余類で記述できる規則性があると、 yn とうまく相殺できる可能性が開けてきます。そこで、 x_n を3で割った余りが、 n によってどのように決まるかを考察します。

 まずは、具体的に計算します。以下のとおりです。

n x_n mod 3
100
230
341
490
5120
6161

 試してみた結果、

x_n\equiv  \left \{
\begin{aligned}
 &0  \mod 3 & (n \equiv 1 \mod 3) \\
 & 0 \mod 3 & (n \equiv 2 \mod 3) \\
 &1  \mod 3 &(n \equiv 0 \mod 3) \\
\end{aligned} 
\right . \cdots (3)

であることが予想できます。以下、これを証明します。

 式(3) は以下のように表記できます。

\begin{aligned}
x_{3m+1} \equiv 0 \mod 3 \\
x_{3m+2} \equiv 0 \mod 3 \\
x_{3m+3} \equiv 1 \mod 3 \\
(m=0,1,2,\cdots)
\end{aligned} \cdots(4)

 これを、 m に関する数学的帰納法によって証明します。

  m = 0 のときは成り立つことを確認済みです。

  m = k ( k ≧ 0 ) のときに(4)が成り立つと仮定するとき、

\begin{aligned}
x_{3k+4} =  & x_{3k+3} +3k+3 +2 \cos \frac{2 \pi x_{3k+3}}{3} \\
 = & x_{3k+3} +3k+3 -1 \\
 \equiv  & 0 \mod 3 \\
x_{3k+5}  =  & x_{3k+4} +3k+4 +2 \cos \frac{2 \pi x_{3k+4}}{3} \\
  = & x_{3k+4} +3k+4 +2  \\
 \equiv & 0 \mod 3 \\
x_{3k+6} =  & x_{3k+5} +3k+5 +2 \cos \frac{2 \pi x_{3k+5}}{3} \\
 = & x_{3k+5} +3k+5 +2 \\
 \equiv  &1 \mod 3 \\

\end{aligned} 

なので、 m = k+1 のときにも式(4)は成り立ちます。よって式(4)が証明できました。

{xn – yn} が満たす漸化式を求める

 式(2)と式(3)により、以下の式が成り立ちます。

 \cos \frac {2 \pi x_n}3=  \left \{
\begin{aligned}
 & 1 & (n \equiv 1 \mod 3) \\
 & 1 & (n \equiv 2 \mod 3) \\
 &- \frac{1}2  &(n \equiv 0 \mod 3) \\
\end{aligned} 
\right . 

したがって、 \{x_n\} は以下の漸化式を満たします。

 x_ {n+1}=  \left \{
\begin{aligned}
 & x_n+n+2 & (n \equiv 1 \mod 3) \\
 & x_n+n+2 & (n \equiv 2 \mod 3) \\
 & x_n+n-1   &(n \equiv 0 \mod 3) \\
\end{aligned} 
\right . 

xn を左辺に移項して

 x_ {n+1} - x_n=  \left \{
\begin{aligned}
 & n+2 & (n \equiv 1 \mod 3) \\
 & n+2 & (n \equiv 2 \mod 3) \\
 & n-1   &(n \equiv 0 \mod 3) \\
\end{aligned} 
\right .  \cdots(5)

を得ます。

 一方、式(1)より、

y_{n+1}=  \left \{
\begin{aligned}
 &n+1 & (n \equiv 1 \mod 3) \\
 & n +2& (n \equiv 2 \mod 3) \\
 &n  &(n \equiv 0 \mod 3) \\
\end{aligned} 
\right . 

なので、

y_{n+1} -y_n=  \left \{
\begin{aligned}
 &2 & (n \equiv 1 \mod 3) \\
 & 2& (n \equiv 2 \mod 3) \\
 &-1  &(n \equiv 0 \mod 3) \\
\end{aligned} 
\right . \cdots(6)

が成り立ちます。

 式(5)から式(6)を辺々引いて、

 (x_{n+1} -y_{n+1})  -(x_n -y_n)=  n

を得ます。隣接二項間漸化式に帰着できました。後は計算するだけです。 x_1 = y_1 = 0 なので、

x_n -y_n=  \frac{n(n-1)}2

であることがただちにわかります。

解法のポイント

ちょっと張り子感が・・・(HANSUAN FABREGASによるPixabayからの画像)

 漸化式に三角関数が含まれていてビビりますが、 {xn} が整数列になっていて、三角関数項は高々有限個の値しか取らないと気がつくことが第1歩です。これは、 xn の具体的な値をいくつか計算すれば、容易に解ると思います。これに気がついてしまえば、三角関数のことは忘れてしまえます。

 次に、三角関数項の値の規則性に気がつくことがポイントですが、これは {yn} の法則性がヒントになると思います。

 三角関数項は結局のところ、問題を難しくするためだけに存在しているようなものなので、他の問題への応用は余り効かなさそうですが、2つの数列の和の一般項などと言われた時には、変な項が相殺できるかも知れない、という観点で見るようにしましょう。

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