平方根と正負

Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像

2023年3月2日

白井市 印西市の家庭教師 事業を展開する峰企画のブログです。 今回取り上げるのは、「平方根と正負」です。

 平方根の中に文字式が入ってきたときに、その扱いに苦労する生徒さんがいます。たとえば、

\sqrt {(a-1)^2}

の根号を開けという問題があった時に、解き方は a-1 の正負で場合分けをして、

\begin{aligned}
\sqrt {(a-1)^2} = \left \{   
\begin{aligned} 
& a-1 (a \geqq 1)\\
& 1-a(a < 1)
\end{aligned}
\right . \\
\\
\cdots (1)
\end{aligned}

などとしますが、この場合分けがどうもピンとこないようです。

 その生徒さんも

\sqrt{(-3)^2} = 3

は理解していて、ちゃんと答えを出せます。

 数字の場合は

\sqrt{(-3)^2} = \sqrt{9}=\sqrt{3^2}=3

と言うプロセスで答えを出しているので、その応用で

\sqrt{(a-1)^2} = \sqrt{a^2 -2a+1} 

とやって、立ち往生していました。

 しかし、数式の変形で答えにたどり着こうとするのは、むしろ正しいアプローチです。式(1)

  1. \sqrt{(a-1)^2} (a-1)^2 の正の平方根である
  2. (a-1)^2 には a-1, -(a-1) の正負2つの平方根がある
  3. したがって、 \sqrt{(a-1)^2} a-1, -(a-1) の正の方と等しい
  4. ゆえに、 a < 1 のときは \sqrt{(a-1)^2} = 1-a

といった、式の変形とはまた違った論理展開から導き出されます。

 この手の推論はまだ目新しいので、戸惑いがあるのだと思いますが、これから各種の証明問題で多用していくことになりますので、是非マスターしてほしいと思います。

(余談)文字式の歴史

文字式はピラミッドよりずっと新しいです(Marcin ChućによるPixabayからの画像)

 文字式の歴史についてググってみると、数字を文字で代替するというアイデア自体は、古代エジプトあたりからあったようです。しかしその使用法は、計算に当たって文字に具体的な値を代入するという、コンピュータプログラムの変数みたいな扱いでした。

 今日的な意味での文字式が出来てくるのは、ルネサンス以降のヨーロッパです。古代ギリシアでも、中世に学問を引っ張ったアラビアでも、それはついに生み出されませんでした。

 人類の歴史の相当な期間を費やして誕生した文字式。なかなか理解できないというのは、ある意味自然なことなのでしょう。

 しかしここから数学は、急速な発展を遂げます。生徒の皆さんも是非、その流れに乗って志望校合格を果たしていただきたいと思います。

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Posted by mine_kikaku