ポイズンピルが無くなった! – 2024年千葉県公立高校入試

ハレルヤ!(wal_172619によるPixabayからの画像)

 2024年の千葉県公立高校入試(数学)の特徴は、永年に渡り受験生を苦しめてきた超絶難問、人呼んで「ポイズンピル問題」が無くなったことです。

問題文は以下のリンク先をご覧ください。

<千葉>2024年首都圏公立高校入試 問題と正答

 構成は前年と同じ4問構成です。出題分野は以下のとおりです。

問題番号出題内容
第1問計算問題
第2問二次関数
第3問図形
第4問一次関数

  2024年の問題構成は前年からまた変わり、2022年に近くなっています。その特徴は、変にひねくれたところがなく、基礎的な出題でありながら、無理のない範囲で思考力を問う問題になっているところです。公立高の出題内容として、妥当なところに近づいていると言えます。

基礎的な出題内容の第1問

 第1問は定番の計算問題です。基礎的な問題ばかりですが数が多いので、時間配分に注意しましょう。取りこぼしも厳禁です。基礎的な内容の問題集をたくさんやって、十分に備えておきましょう。

グラフに図形を絡めた第2問

 第2問は二次関数のグラフに平行四辺形を絡めた問題です。二次関数と一次関数を組み合わせた問題のバリエーションなので、慌てず落ち着いて対処しましょう。

第3問は山場の図形問題

 第3問はいつもポイズンピル問題がある図形問題です。今年は小問3がそれかと思いましたが、幸いなことに、確かに難しいものの、全然手が出ないということはありませんでした。長さが不明な辺に片っ端から変数を振り当てて、連立方程式を立てるというオーソドックスなやりかたで解けます。

会話文がうっとおしい第4問

 第4問は大学入試の共通テストで流行りの、無駄に長い会話文を読ませる問題です。こういうのは本当にやめてもらいたいものだと思いますが、内容それ自体は理科の実験を数学的に定式化したような、ちょっと学際的な香りのする興味深いものです。受験生の皆さんはそれどころではないと思いますが、イメージ力が問われる問題になっています。

まとめ

 本年度の問題も昨年に引き続いて出題範囲に偏りがない上に、ポイズンピル問題が無くなったので、より望ましい出題傾向になってきたと言えるでしょう。

 そんな中で、題4問が特に思考力を問う問題として、その位置づけがはっきりしてきたように思われます。対策としては、そんなに難しいものでなくて良いので、多種多様な問題をたくさん解いて、応用力を養うようにしましょう。

家庭教師

Posted by mine_kikaku