ながら勉強はやめましょう

一見効率が高そうですが・・・(jorge jomoocaによるPixabayからの画像)

 よく、音楽を聞いたり動画を見ながら勉強している生徒さんがいらっしゃいます。そのほうが勉強が捗るということなのですが、これは直ちにやめましょう。

 ながら勉強で効率が高まると感じるのは、音楽や映像などによって気が紛れるからですが、気が紛れるということは音楽や映像の処理に脳の一定のリソースが使われていることを意味しています。これでは、ながら勉強などせずに脳のリソースを100%勉強に投入している人に絶対に勝てません

 そうは言っても、バックグラウンドに音楽とかが流れていないとなかなか勉強に集中できない、という人は多いです。このようなときには、勉強のやり方を工夫しましょう。

 以下のような施策がありますので、ぜひお試しください。

  1. 30分ごとに5分のインターバルを設ける
  2. まずいちばん得意な科目で勉強をスタートし、中程で苦手な科目を勉強し、最後に2番めに得意な科目でしめる
  3. 勉強にゲーム的要素を持ち込む

 項番1は集中力が下がることを防ぐ方策です。べったり勉強するよりも適度な間隔でインターバルを設けたほうが集中力が持続することは昔から知られています。以前は50分勉強して10分休む、といったインターバルの設け方が推奨されていましたが、最近の研究では30分ごとに5分のインターバル、というリズムが効果的であることがわかったそうです。適度に休みを入れてリフレッシュすると集中力が持続しますので、ぜひ試してみてください。

 項番2は勉強の順番に関する施策です。得意科目のほうが勉強のモチベーションが高まるので、それらで苦手科目を挟み込むことにより、やる気とパフォーマンスが落ちるのを防ぎます。

 項番3ですが、ゲームが楽しいのはインタラクティブなオペレーションの成果がすぐに得られるからなので、勉強でも成果が即時に見えるように工夫します。具体的には、問題集を解いた得点を記録するとか、もっと単純に解いた問題の数など、勉強するだけで増えていくような定量的な成果を記録します。KPIを設定したりするとかえってやる気がぞがれてしまいますので、少なくとも最初のうちは記録だけでOKです。

 このように成果を見える化することで、やる気を保つことができます。よく、体重を測るだけでもダイエット効果がある、などと言われていますが、それと同じです。

 勉強する時間は少なくてもいいので、集中することが肝要です。ながら勉強に頼っている人は、いちど試してみてください。

集中力を高めましょう(5132824によるPixabayからの画像)

家庭教師

Posted by mine_kikaku