ブログアーカイブ
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空間分割の無理ゲー問題 – 2019年東工大 数学 第4問
今回取り上げる 2019年東工大 数学 第4問 は、解き方がちょっと見当もつきません。こりゃ無理ゲーってレベルじゃねえぞ的な超難問です。 問題文は結構長いので、引用は断念しました。ググると問題文を見つけることが出来ますので、そちらをご覧くださ... -
八面体 Strikes Back – 2019年東大 数学 第3問
2019年東大 数学 第3問 は、八面体に関する問題です。前回の出題から11年、何度も姿を現すその様は、ティアマト彗星のようです(遭遇周期は必ずしも一定ではありませんが)。 問題文は以下の通りです。 座標空間内に5点 、 、 、 、 を考える。線分 の中... -
複素平面上のフィボナッチ数列 – 2001年東大 数学 第4問
2001年東大 数学 第4問 は複素平面上の数列問題です。この分野は入試ではポピュラーなので、本番に備えて十分な準備をしておきたいものです。 本問の大きな特徴は、あのフィボナッチ数列 を複素数に適用しているところです。どんな興味深い結果が得ら... -
3次関数とガウス記号 – 1998年東大 数学 第4問
1998年東大 数学 第4問 は、後期試験にあの伝説の超難問が出題された年の問題で、3次関数にガウス記号を組み合わせるという、食い合わせの悪さが特徴の難問です。 問題文は以下の通りです。 実数 に対して をみたす整数 を であらわす。 を整数とし... -
n進法表記とべき乗の問題 – 2016年京大 文系 数学 第3問
今回取り上げるのは、 2016年京大 文系 数学 第3問 。 進法表記に関する問題です。問題文は以下の通りです。 を4以上の自然数とする。数 2、12、1331が全て 進法で表記されているとして、 が成り立っている。このとき はいくつか。十進法で答えよ。... -
複素数のべき乗なら極形式 – 2016年京大 文系 数学 第5問
2016年京大 文系 数学 第5問 は、3次方程式の複素根に関する問題です。問題文は以下の通りです。 実数を係数とする3次式 に対し、次の条件を考える。(イ) 方程式 の解であるすべての複素数 に対し、 もまた の解である。(ロ) 方程式 の解は虚数解を... -
整数値多項式を攻略する – 1993年東工大 数学 第4問
今回取り上げるのは、 1993年東工大 数学 第4問 。整数値多項式の問題です。問題は以下の通りです。 を自然数、 を 次の多項式とする。このとき、 がすべて整数なら、任意の整数 に対して が整数であることを証明せよ。 多項式 が整数値多項式であると... -
正八面体リターンズ – 2008年東大 数学 第3問
今回取り上げる 2008年東大 数学 第3問 は、正八面体の問題です。 以前の記事で、正八面体を扱った問題を紹介しました(1990年前期 第3問)。その年に生まれた人が受験期を迎えた正にその年、あの正八面体の脅威が、再び人類(の中の東大受験者)を... -
1が連続して99個以上並ぶ数を探せ – 2013年東大 数学 第5問
今回取り上げるのは、 2013年東大 数学 第5問 です。問題文は以下の通りです。 次の命題Pを証明したい。命題P 次の条件(a)、(b)をともに満たす自然数 が存在する。(a) は連続する3つの自然数の積である。(b) を10進法で表した時、1が連続して99回以上現... -
正八面体の断面に迫る – 1990年東大 数学 第3問
今回取り上げる問題は、 1990年東大 数学 第3問 です。内容は、以下の通りです。 を1辺が1の正八面体、すなわち 空間において、 を満たす点 の集合と合同な立体とする。(1) の一つの面と平行な平面で を切ったときの切り口の長さは一定であることを示せ...