2024年 共通テスト 数1A 雑感

文明と三角比のあけぼの(Peace,love,happinessによるPixabayからの画像)

2024年2月2日

 2024年の共通テスト数1Aは昨年に比べると、問題文の無駄に長い会話パートがなくなっていて、ずっとすっきりしています。まあ、数学と関係ないところで無駄に消耗させられるのはなんか違うと思っていたので、今回の変更は非常に良かったと思います。

 難易度は昨年に比べるとやや難しくなったともっぱらの評判ですが、先に述べたように問題文がすっきりしていますし、変にひねった問題もなかったので、基本をおさえていた人はいい感じで得点できたのではないでしょうか。

 問題文は以下のリンク先をご覧ください。

【過去問】数学Ⅰ・数学A 第1問|2023年度 大学入学共通テスト

今年は三角比だ!

必答問題は2つあり、第1問は三角比と三角関数表を利用して何かの高さを求めてみよう、という問題です。三角関数はもともとこういう目的のために発明されたので、三角比は古代エジプトからあります。また三角関数表はプトレマイオスのころにすでに相当すごいものがありましたが、本問は三角関数の文明論的な意義というものを改めて考えさせられる、良い問題だと思います。

 三角関数表が出てきて少しビビりますが、見方を知っていればどうということはありません。この手の表の見方は押さえておきましょう。

統計問題は取りこぼさないようにしよう

 必答問題の2問目には統計が出てきます。統計問題は大抵難易度が低いので、手堅く得点しましょう。

選択問題もオーソドックス

 選択問題は3問。第3問はカードを使った確率の問題で、第4問は n 進法の問題です。どちらもオーソドックスな出題内容で、時間が足りなくなったりしなければ、苦労せずに解けることでしょう。

 余談ですが、第4問に出てくる3進法タイマーを実際に作ってみた人が現れました。リンク先をご覧ください。

共通テスト数学で「3進法のタイマー」が登場 → 実物を製作してしまう猛者あらわる 「実用性のなさ」「1周回ってほしい」

 第5問は図形問題ですが、メネラウスの定理を使えとあからさまに誘導しているので、それに従えば容易に解けるでしょう。

 どの問題もお好みで選んで大丈夫ですが、第3問が問題文が長いので、やや面倒くさいかもしれません。

総論

地道な鍛錬が重要です(Melk HagelslagによるPixabayからの画像)

 今年はオーソドックスな問題ばかりだったので、きちんと勉強していれば高得点が狙えたことでしょう。問題の量が多いのは例年のことなので、中くらいの難易度の問題をたくさん解いて、タイムアタックに耐えられるよう鍛錬しておきましょう。

家庭教師2024年

Posted by mine_kikaku