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ネイピア数の定義を再確認する – 2016年東大 数学 第1問

2023 3/14
東大
2021年6月24日2023年3月14日

不等式右側の解法

 次に、

e <  \left ( 1+ \frac{1}{x} \right  )^{x + \frac{1}{2} } 

の証明です。不等式左側の時のように、両辺の対数を取ると、

\begin{aligned}
1 <  (x + \frac{1}{2}) \log  ( 1+ \frac{1}{x}   ) \\
\\
 \cdots (1)
\end{aligned}

を得ます。

平均値の定理を使ってみる

 不等式(1)を、平均値の定理の適用をにらんで、以下のように変形します。

\frac{1} { 1+ \frac{1}{2x} } <  x  \log  ( 1+ \frac{1}{x}   )

  t = \frac{1} {x} と変数変換します。

\frac{1} { 1+ \frac{t}{2}  } <  \frac{1}{t}  \log  ( 1+ t   )

  \log(1+t) は 0 \leqq t < \infty の範囲で連続なので、右辺に平均値の定理を適用すると、すべての t > 0 に対して、ある実数 c \in (0,t) が存在して、

\frac{1} { 1+ \frac{t}{2}  } <  \frac{1}{1+ c  }

となります。これをさらに変形して、

c < \frac{t}{2}

を得ます。すなわち、不等式(1)を平均値の定理を適用して証明しようとする場合、すべての t > 0 に対して、ある実数 \bm{c \in (0, \frac{t}{2} ) } が存在して、

   \frac{1}{t}  \log  ( 1+ t   ) = \frac{1} {1+ c }

が成り立つことが必要です。これは一般的な平均値の定理の主張を超えるので、不等式(1)を証明するには、関数 \log に固有の性質を利用する必要がありそうです。

微分して増減を調べてみる

 オーソドックスに導関数を求め、その増減から不等式の証明を試みます。

 不等式(1)を、以下のように変形します。

\begin{aligned}
 \frac{1 }{  x + \frac{1}{2} }<  \log  ( 1+ \frac{1}{x}   ) \\

\end{aligned}

  t = \frac{1} {x} と変数変換します。

\begin{aligned}
 \frac{1 }{  \frac{1} {t} + \frac{1}{2} }<  \log  ( 1+t   ) \\

\end{aligned}

  0 < x < \infty なので、 t も 0 < t < \infty です。

 ここで t の関数 f(t) を、

\begin{aligned}
& f(t) =  \log  ( 1+t   ) -  \frac{1 }{  \frac{1} {t} + \frac{1}{2} } \\
& \text{  } =  \log  ( 1+t   ) -  \frac{2t }{  t+2 }  \\
& \text{  }  = \log  ( 1+t   ) +  \frac{4 }{  t+2 } -2

\end{aligned}

と定義します。 f(t) は明らかに 0 \leqq t < \infty の範囲で連続であり、かつ f(0) = 0 です。

 このとき、

\begin{aligned}
f(t) > 0 \text{ } (0 < t < \infty) \\
\\
 \cdots (2)
\end{aligned}

が成り立てば、不等式(1)も成り立つので、不等式(2)を証明します。

  f(t) を微分すると、

\begin{aligned}
& f'(t) =  \frac{1}{ 1+t  } -  \frac{4 }{ ( t+2 )^2} \\
& = \frac{ ( t+2 )^2 -4 (1+t ) }{ (1+t) ( t+2 )^2 } \\
& = \frac{ t^2 }{ (1+t) ( t+2 )^2 } 

\end{aligned}

です。

  t > 0 のとき、 f'(t) > 0 なので、 f(t) はこの区間で単調増加です。したがって f(t) > f(0) = 0 が成り立ちます。

 すなわち、不等式(1)が証明できました。

次ページ→ネイピア数や自然対数のおさらいをします
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