コイントス確率と重複組み合わせの難問 – 2022年東大 数学 第6問

X8 が原点 O に存在する場合の数
ここまでの考察により、X8 が原点 O に存在するとき、表の回数は3の倍数すなわち0,3,6のいずれかであることがわかります。
表の数が0のときは考察済みです。
表の数が3個のとき裏の回数は5回で、そのうち3の倍数は0,3、3で割って1余るのは 1,4、3で割って2余る数は2,5です。
したがって、A8 の要素は1つで km=0 か km=3 のいずれかが成り立ち、B8 の要素も1つで km=1 か km=4 のいずれかが成り立ち、C8 の要素も1つで km=2 か km=5 のいずれかが成り立ちます。その総数は
2 \times 2 \times 2 = 8
です。
表裏の出方を実際に書き下してみましょう。表を●、裏を①で表します。数字は裏の回数です。また、投げる回数は左から右に増えていくものとします。まず一投目が表であるとき、二投目は必ず裏である必要があります(そうでないと、 Na = 2 になってしまう)。
12345678
●①
3投目は表の場合と裏の場合があり得ます。表の場合は4投目は必ず裏の必要がありますので、
12345678
●①●②
となります。
5投目も表と裏の場合があり得ます。表の場合は
12345678
●①●②●③④⑤
となります。裏の場合は裏が5回出たあとで表が出る必要があるので、
12345678
●①●②③④⑤●
となります。
3投目が裏の場合、裏が4回出た直後に表が出る必要があります。これを踏まえて4投目が表のとき
12345678
●①②●③④●⑤
4投目が裏の場合は裏が5回出たあとで表が出る必要があるので、
12345678
●①②③④●⑤●
となります。ここまでで4パターンあります。
一投目が裏の場合も同様に4パターンあります。表裏の出方は
12345678
●①●②●③④⑤
●①●②③④⑤●
●①②●③④●⑤
●①②③④●⑤●
①●②●③●④⑤
①●②③●④⑤●
①②●③●④●⑤
①②③●④●⑤●
となります。
表の数が6のとき裏の数は2で、そのうち3の倍数は0、3で割って1余るのは 1、3で割って2余る数は2です。
Na = Nb = Nc = 2 なので、表の出方は
12345678
●●①●●②●●
の1パターンです。
以上、X8 が原点 O に存在する場合の数は10であり、コイントスの表裏の出方は 28 = 256 なので、求める確率は
\frac{10}{256} = \frac{5}{128}
です。